もう風俗なんて辞めたい

現実的なことをお伝えします。

全員に当てはまる話ではないかもしれませんが、そこそこの割合いると思いますので、実際の風俗店で何が起きるのか、をお伝えします。

・真面目に収入レベルを上げたい人

結論：風俗店勤務は短期見極めが最良です（条件付き）

これは自分によって良いお店かどうかを最短で見極めてダメなら他へという作戦です。風俗店側の本音としては、ある程度は働いてもらいたいです。最低でも数年間は。これはあくまで店側の都合ですが、費用計算をする時に戦力社員1名になるまでにトータルで結構な金額になります。求人媒体費用、自社求人のコンテンツにかけた時間、入社してから仕事を覚えるまで、そして戦力に育つまで支払っている給料。入社から3ヵ月～1年くらいで退社になると･･･正直キツイという訳です。この辺りの本音はどこの風俗店でも同じだと思います。

悪くはないけど自分には合わない会社、自分にとって悪い会社、世間的に誰がどう見ても悪い会社あると思いますが、辞めたいけど会社側のことを配慮して会社のためにもう少しだけ･･･という決断をする人も多いはずです。他者の幸せのための自己犠牲が自分を幸福にする考え方もありますよね。逆に、自己の幸福のためには他者への配慮は不要という考え方もあります。

もちろん大前提は「短期の職歴は次の転職時に大きくマイナスです」

会社側が歓迎しないことはもちろん、自分自身もマイナスになる。これが一般常識です。ただし、、、明らかに理不尽、明らかに劣悪、明らかにブラックな会社なら話は別。これは仕方ないといえます。

では、明らかにダメな会社とはどういう会社なのか？

経営陣の気分で社内ルールがすべて変わる会社

一言でいうとこれです。社会ルール関係なし、会社と労働者側との約束事も関係なし、経営側の都合の良いように全てが決定されます。痛み分けをするケースであっても2対8くらいで労働者側が被害を受ける。経営側の都合のみがすべての判断基準になるため、求人で大嘘書いて内情が違っても関係なし。「これはさすがにまずいかな･･･」という発想自体がほぼありません。「このやり方で丸め込めるかな？」というラインで色々なことを決めています。

こういった会社は世の中に割とあるのですが、経営側がこういう体質であると気付けて、今の労働環境に不満があるのなら、きっぱり短期で辞めてしまっても仕方ないといえるでしょう。

前置きが長くなりましたが、真面目に収入レベルを上げたい人にとって都合の悪いこと。具体的にはこんなことが起きます。

※繰り返しになりますが、この記事は真面目に収入レベルを上げたい人へ向けて書いています。

都合の悪いこと

・お店によい循環がなく、循環を作り出そうと必死な人がいない
・よい循環はあるが、毎日コツコツ丁寧に仕事をしようとする人がいない

お店のサイクルによりますが、主にこの2点です。

入社したお店の先輩スタッフがどんな人達なのか。ここが自分の収入に大きく関係してきます。

そもそも、よい循環があるお店とは？

「出勤が揃う→電話が鳴る→予約が入る→予約を捌く」

予約の数がお店の売上。多ければ多いほど良くて、単価もあれば尚更よい。

出勤が揃うために在籍している女性の数が必要になります。在籍の手前は女性の面接の数が必要になり、もっと手前は求人におけるお店の認知や、実際には口コミ的なものが大事です。出勤が揃えば電話がすぐ鳴るわけでもなく、一定の認知も必要です。OPEN1ヵ月の完全新規店で出勤を揃えてもそんなに電話は鳴りません。ただ、しばらくその状態で営業を続けられると電話が鳴ってきます。予約を捌く時に女性が不満になるような不手際などなくスムーズに進められるかどうかも大切です。

どこかが少し崩れる程度ならまだ立て直しできるのですが、大きく崩れてしまっていると修復は一苦労です。新規店ならこのよい循環をコツコツ頑張って作り出すこと。老舗ならこのよい循環を崩さないように毎日コツコツ丁寧に仕事をする必要があります。

先輩スタッフ達がほぼ全員惰性で仕事をしていたり、コミュニケーション能力に難ありだと売上の伸びしろには疑問符がつきます。

また、同じスタッフ間の問題で退職率が高くなる理由として

先輩スタッフの中に劣悪な性格の人がいる
体育会系の延長、暴言・暴力がある
責任者の気分でルールが白にも黒にもどちらにもなる

売上を支えられる可能性のある新入社員がすぐ退社してしまう環境はとてももったいないです。ただ、スタッフが良くない環境だったとしてもお店のブランドやそれまでの蓄積から毎日ちゃんと面接数もあって、体験入店もいて、それで出勤もちゃんと揃って売上結構いいですというパターンも実際あります。お店のブランドが生きている状態ならそこで出世する選択肢もありですが、このパターンのお店は少ないです。

ちなみにですが、よい循環の一歩二歩手前くらいのお店が惰性で働くにはちょうどいいと言えます。別に収入レベルは業界水準でいいからできるだけ楽に仕事ができて、それでいて暇すぎもせずちょうどいい仕事量。ちゃんと定時に帰れて残業無し。このパターンはスタッフの在籍期間も長めな傾向ですが、いい意味でも悪い意味でも落ち着いてしまっているので、誰かがテコ入れするなり火を付けてあげないといけません。

どこへ行っても収入レベルが上がらない？

真面目に収入レベルを上げたい人は、初任給30万が35万になるのはただの第一段階。そこから40万になって、よしここから50万を目指してもっと上に！と意気込むのですが、実際にはそこから思うように上がっていかないパターン、結構あるんですよね。

ほぼ店長みたいなポジションなのに。求人では店長・幹部候補は50万円～って書いてあったのに。そうか売上が当時より低くなっているからベースも下がるのか。また当時のような水準に戻れば求人通り50万～から更に上を目指せるんだな。よし頑張ろうとなるのですが、実際にやる気のある社員が自分一人だけだと結構ハードです。

さらに、ここからがしんどい。

周囲が惰性で働いていてやる気もない状態だと何が起きるのか？

自分一人に業務のしわ寄せがきます。そして残業が増えていきます。自分がやった方が良い結果になるため、面接も電話受付も女性ケアもできるだけ自分が負担するようになります。その方が売上が作れるからです。周囲の惰性具合、やる気具合にもよりますが、本来はみんなで業務を分担するのが理想的。偏っている店内だと一部のスタッフに重要業務が集中します。しかし一人でできる業務には限界があるためどんなに頑張ってもそこまで売上の上がり幅は大きく無くて･･･結果的に頑張っても頑張っても50万には届かず。

自分+もう2人くらい同じくらいのレベルで、同じくらいの意識の強さで業務をしてくれる人がいればいいのですが。こう妄想してみてもこの願いはほぼ叶わずが現実です。

これだけじゃありません。

新しい社員視点では、夢も希望もありません。店長遅くまで残業してるけど給料めっちゃいい！身に着けているものも良い。これなら分かりやすくて良いですね。店長いつも疲れ切ってるし覇気がなくていい生活してなさそう。そんな印象を与えてしまうと将来可能性のある新入社員もすぐに去っていく可能性が高くなります。目に見て分かりやすいもの。

ここで働いて店長近くになったらどんな働き方でどんな給料になりそうか？

想像してみて良さそうか、悪そうなのか。求人で書いてあることや会社の規模や理念とか社風とか本当はどうでもよくて、結局は先を想像して良さそうかどうか。先を想像できる職場なのか。実は大事なんですよね。

何社か風俗店を転職してみてどこも同じような感じだと、「もう風俗なんて辞めたい」ってなります。いくら自分が頑張っても一人では限界があるのだから仕方がありません。真面目に収入レベルを上げたい人が風俗業界へやってきて最初につまずく部分です。求人では結構高い金額で夢を見させるわりに内情はぜんぜん届きそうにないお店の方が多いわけです。「確かに嘘ではないんだけど、自分一人だとちょっとハードル高いよね･･･」という感覚のラインです。

これは入社した先の環境次第ですので、入ってみないと分かりません。自分の目で見て感じた通りにするしかありません。

「最短で見極めてダメなら他へ」という作戦。

公式の求人サイトでこれを書くのはNGですが、私が友達から「風俗で働いて真面目に収入レベルを上げたい」と相談されたらこのようにアドバイスします。最短というのは1週間～10日くらい。この日数で退社するならお店への迷惑も最小限で済むはずです。真面目に収入を上げたいなら、「ここダメかも…」と感じたお店でダラダラ働くのは時間の無駄になります。