風俗店員は客商売で大切なことを学べる仕事

お金を払う相手が「満足してる/納得してる」状態にすることが商売で大切なことだと言われてます。大昔から今日までずっと変わってません。今日から明日も変わらず何百年たってもずっと変わらない基本原則でしょう。誰でも知ってて当たり前すぎるこの基本原則は、知ってはいても、常に注意を払うとなると案外難しかったりします。ある日から味が落ちた飲食店は客足が遠のくのを例に、多くの商売では維持すべき水準となる顧客満足のラインがありますよね。

風俗業では一般の多くの商売と違い商品に位置するのが女性のため、女性自身の動機と意欲によってお客様へ提供するサービス品質に偏りが発生します。

いつも気を配り、注意を払うから成長できる仕事

風俗の不思議なところ

風俗は半分以上自動化された一般のサービス品質とは違い、いつも気を配り、注意を払う必要があります。女性ケア・マネジメントと言われている業務です。

お客視点でよく、「当たり・ハズレ」などと評価する場面がありますが、純粋な容姿の話ではなく接客内容次第では印象ハズレでも終わってみたら大当たりになります。そもそも丁半博打な感覚から始まっており、お店が用意する女性写真が本人とどれくらい近いかをしっかり評価に入れるお客は少数派。「概ね本人だけど、結構加工してるよね?」くらいだとしても、実際のサービス内容に満足いけば、またリピートしてくれるという不思議な商売です。

「加工もやりすぎで、サービスも手抜き接客だった」となれば流石にリピートはないですが、お店への評価として「もう二度といかない!」よりは「大ハズレだったけど、他の子ならどうか?」という評価になる人もそこそこいます。更に仲間内なら話のネタにもなってしまう更に不思議な商売です。(もちろんあの店終わってるという評価をする人もいます)

「どんな子が来て、どんな接客してくれるのか?」お客側の期待値は上下にいったりきたりで厳しくはありません。値段に応じた期待幅の中でお客自身が勝手に想像妄想してくれます。

実際に接客するのは女性自身です。私達風俗店員は何もできません。接客を見ることもできません。行為中は女性自身の問題で、女性次第で次のリピートは決まります。中華屋を営んでいて同じ仕入先から仕入れた材料を同じ味付けで同じ調理をして出したら、味の品質はほぼ間違いなく同じです。出す前に少し味見もするし間違いの起きようがありません。

しかし、風俗業ではそうはいきません。偏りが必ず発生します。

理由は簡単です。女性は人間ですので、その日の意欲や体調によって高いパフォーマンスを出すときもあれば、低いパフォーマンスを出すときがあるからです。更に、人間が人間相手にするサービスのため得意や苦手があります。相手によっても更に加減が入る余地があるということです。店として「このプレイをする」という決まりはあれど、真心こもって恋人のようにしてくれるプレイと、業務的ですごく嫌そうに気だるそうにするプレイの違いは誰でもわかります。

いつも気を配り、注意を払うとサービス品質を底上げ可能

女性自身はまず稼ぐために風俗店で仕事してます。そこそこの金額稼がないといけない、そこそこ強めの動機があります。そんな女性が半分です。

もう半分は、別の理由だったりもします。そこまで一生懸命に仕事しなくてもいいし、自分が無理のない範囲で、ストレス少なく済むように、自分自身のために適度に仕事をします。

風俗店というのは、遊びたいお客様と稼ぎたい女性を繋ぐ中立的な仲介的な立場ということがポイントになりますが、風俗店員は、自分たちの立ち位置を理解し、踏み外さない範囲で、女性が稼げるように、そしてお店の利益を最大化できるように務めます。

「いつも気を配り、注意を払う」ことで、女性自身が高いパフォーマンスで接客をする頻度が高くなり、その日の体調や意欲に左右されてもお客様のために努めようとする頻度が高くなります。…現実こういったことが起きます。

数週間くらい何かに気を配り続ける行為は多くの人ができますが、数ヶ月~年単位近くになると、一気に難易度が高くなります。習慣と積み重ね以上に強力な修練行為は他にありません。

環境がこれを鍛えてくれます。

風俗店員の仕事を真面目に続ける1番のメリットだと私は思います。

目先の金よりも自身の能力向上・成長に繋がります。