一般で管理職として50人をマネジメントした経験有り→風俗ではほぼ使えない理由を説明します

少し一般業界をディスりますが・・・。

一般で管理職として50人をマネジメントした経験があります。という肩書。この業界で採用に関わったことがある人、現場責任者の方なら・・・これには全く意味がないことを知っています。

なぜなら、前提ルールも敷かれたレールも違えば、労働意欲自体が全く違うからです。

一般業界はあらゆる水準が高いため、マネジメント要素は実は+α

一般の平均以上の人材って、ちゃんと上位の大学を卒業していて、採用試験でまともな大人としての振る舞いができる人達です。社交性があってこれを正しく示せるし、つまらなすぎるミスは滅多にしないし、役割を全うするために残業はできるし、自宅で自主学習も習慣的にできるし、新卒から7年くらい経過するとみんなちゃんとハッキリと成長します。

計算できる人材です。労働意欲も高い。

仕事には一定以上は前向きで、業務もこなすし少しくらいの環境負荷や人間関係の不可なら自分を犠牲にしてしっかりと役割をこなすために自己調整が可能。このような計算できる人材相手の部下マネジメントでは、マネジメントする側がいかに下手を打たないか、いかに上層部からの要求に対して交渉事を含む調節をこなせるかがキーになります。求められる大半の能力は実はマネジメントではなくて…交渉と調節です。

例えば一般では、モチベーションエンジニアリングというものがありますが・・・、常時稼働が安定している人材に対して、更に+αでモチベーション部分でテコ入れすれば、より+αの成果が期待できるという視点のものです。いつもちゃんと成果を出せる人材に対して、+αで何かを望むからこれをするのです。

仮に、風俗・水商売にこのモチベーションエンジニアリングを当てはめると、稼働が不安定な人材に対して、せめて安定した稼働を期待するために使われます。一般なら常時70%前後の稼働率で安定して仕事をしますが、風俗なら20%の時もあれば80%の時もある。その時の気分に影響されてしまう。平均すると40%くらいだから、なんとかしなくっちゃ。

みたいなノリです。

前提と環境が違いすぎるため、一般平均以上の人材達が言っている「モチベーション」というのは、この言葉自体が幅広い解釈をさせてしまうため誤解されがちですが、役割を全うした上での+αに関することです。

(※最低限の役割を全うするためにモチベーションはそもそも関係ないよねというのは日本では社会常識です)

有象無象の野武士を集めて戦に勝つのが風俗スタッフです

・今日は少し気分が乗らな~い
・彼氏と喧嘩して仕事とか正直どうでもいいんだけど…
・昨日少し飲みすぎたから今日はパフォ落ちるわゴメンね~
・最近、寝付きが悪くてさ…あんまり頭回らないんだよね

この辺にしておきますが、最低でもこの40倍以上は個人で色々な事情があって、結果的にはちょっと今日の仕事はパフォーマンス落ちるわ…悪いね…まぁでも人間なんだから仕方ないっしょ♪楽しく行こうぜ~

みたいな価値観が…流れている業界です。

この意味が分かりますか?
(女性っぽい感じで一応書きましたが、風俗スタッフも含んでいます)

→風俗スタッフはこういった男女含めた人達を束ねて戦いに勝つ必要があり、勝てれば一般よりも遥かに高い収入を獲得できる職業です。

一般で管理職として50人をマネジメントした経験がありま~す!俺仕事できます!というのは、前提と環境が違いすぎるためにほとんど意味を成しません。正確には、風俗店の採用担当もこの前提と環境が違いすぎるために、正直評価ができません。そもそもやってみないとわかりません。というのが実際にあります。どこの会社も人材を選別していますが、正直やってみないと分からない部分が大半です。それでも会社は人件費を月間最低でも30万使うため、費用対効果がよく分からないものよりも、過去の自社実績に照らし合わせて効果があるものにお金を投資します。

効果というのは、「長く働いてくれて、成果を出せそうな人材」です。
(ある程度の期間働かないと難しいという部分があります)

ここまでの話はどこの風俗店でも概ね同じです。

・風俗、水商売は一般とは違って特殊です。
・求められる能力の方向性が違います。

たまに1年以内で大きな結果を出す人材もいますが、多くは最低でも3年以上かそれ以上の期間で働いて、業界特性とこれに合わせた臨機応変さを身に着けて、習慣にしていける人材が結果をだせるようになります。

まとめ:実力主義の本当の意味

いままでの業界特性や会社の後ろ盾、それから役職に絡む職権。

風俗業界だとそこまで意味はありません。

業界が特殊なせいで、その人物がその会社の、ある役職にいたから発揮できていた後光のような魔法は通用しません。

相手にするのは、全員が二十歳を超えた大人です。

部下だとしても新人社員だとしても、風俗業界未経験の女性が相手だとしても。

相手にする全員は等しく、二十歳を超えた大人が相手です。

・声のトーンや言葉尻でいくら権威を振るおうとしても、だいたい見透かされます
・自分がカッコよく男らしく偉い存在だと振る舞おうとしても、だいたい見透かされます
・知識人っぽく振る舞っても、それっぽい言葉の組み合わせで雰囲気演出しても、だいたい見透かされます

一般の方はこの辺の背伸びをしないことが無難です。
飲みの席で、陰でほぼディスられている可能性すらあります。

姿勢と、行動と、結果で示すことがとても安全です。

風俗業界未経験の男性スタッフは、まだ行動と結果は示しようがないため、姿勢で何かしらをアピールしないといけません。

どういった姿勢で今まで働いて生きてきたのかも考える必要があるのかもしれません…

一般職でのマネジメント実績有りor実績が凄い!というよりも、どんな姿勢で仕事に向き合っていたかをアピールすることが大事なのかも知れません。