
風俗と水商売業界は、
・人の入れ替わりは早いが、優秀人材の入れ替わりはあまりない
・自分視点で下を見たら本当にキリがない
こんな特徴があります。この特徴のせいか長くいればいるほど自分がデキる側の人間だと勘違いしやすくなります。
風俗スタッフで5年働きました。
風俗スタッフで10年働きました。
例えば入社時には、「俺なんて何もできないから目の前の仕事を頑張ろう、誰かに偉そうになんて絶対にできない」なんて思っていたとしても、5年~10年後には考え方が変わってます。
なぜなら、もっと何もできない人材と知り合う機会が増えるからです。
仕事できないマン
デリヘルでの実例です。
先輩「約10分後。事務所の下に車(色/グレー色 ナンバー/5645)が到着するから、このローターと、70番のコスチュームを渡してきてください。予約No51で使用するコスチュームです。」
新人「わかりました」
(ローターとコスチュームを1つの袋に入れておいて、車が到着したらすぐ降りて渡せるように事前に準備しておく)
~~~10分後
配車係「新人さん、車が下に到着したので、グレー色のナンバー5645の車に、ローターとコスチュームを渡してきてください」
新人「渡してきました」
~~~15分後
お客「指定したコスチュームと違う」とお店に連絡が入った。
先輩「70番のコスチュームをドライバーさんに渡しましたよね?」
新人「あ、すみません、72番を渡したかもです」
周囲「???」
先輩「一体、何が起きたんだ?」
新人「先程、先輩から指示された直後に、別の先輩から似たような指示を受けて、そちらの72番を渡してしまったかもしれません」
…事務所内が忙しくてごった返していて、新人さんに同時に5~6つ似たような指示が重なっていた場合、このようなミスは発生する可能性があります。
スタッフ全員が見れるパソコン上の予約一覧情報には、予約Noとコスチューム番号が記載してあります。(渡しにいく直前に確認可能)追加で少し先の時間に渡すオプション類は、袋にまとめる場合は袋にセロハンテープで紙を貼り付けて、紙には「渡す車:グレー5645 コス70番 ローター」など業務が他のスタッフに切り替わっても遂行できるようにしてあります。少し先の時間に渡すオプション類が、予約10個など重なると訳が判らなくなるためミス防止業務を円滑にするためにしてます。今回の例ではこれらは意味を成さず、70番のコスチュームと指示を受けた直後に、別の先輩が72番のコスチューム用意を(別の予約)新人に依頼し、新人は最初に聞いた70番という情報が72番に上書きされてしまい、間違った72番のコスチュームを袋に入れてしまった。袋に入れたあとに、自分で紙に「コス70番 ローター」と書いてセロハンテープで貼り付けるのですが、既に袋に入っているのは72番のコスチュームで、自分で紙に書いたのはコス70番。
70番のコスチュームを探す新人
新人の脳内で「70番のコス…70番のコス…70番のコス…」と探している
ここで、別の先輩から72番のコスチューム用意を指示される(別の予約)
新人の脳内は「70番のコス…ん?…72番のコス…72番のコス…発見!」
→72番のコスチュームを袋にいれる
長々と説明しましたが、伝わりますでしょうか。
状況的に、5分後に下に車が4台到着するから、それぞれ別々に75番57番74番54番を少し急ぎめで意して、用意している最中に、入室コール受け取って何やら女性から込み入った事情を話されてそれを先輩スタッフに伝えないといけないから脳みそのリソース結構割いて電話保留にして先輩に指示を仰いでそれを女性に伝えて→さっき中断されたコスチューム用意を再開しようと思ったら、事務所内にいる女性から「海綿ください」と言われて先に海綿取ってきて女性に渡して→それでようやくコスチュームを再開しようとしたら、更に別のコスチューム用意(47番コスチューム)が入って、「あれ…最初に指示されたのなんだっけ?」という状況なら思い出すまでに少し時間かかったり、まぁ完全に忘れてしまっていて、もう一度指示を聞き直すというのはありえます。
どの予約Noに、何番コスチュームが必要かは、予約情報見れば誰でも確認できますが、お店によっては予約情報システム登録している最中に電話が鳴り止まなくて次の電話受けながら予約情報を入力するケースもあり、何分かタイムラグが発生しておまけに指示したスタッフはお客様と電話中だから紙に書いたりして、「さっきのコスチューム何番でしたっけ?」などと聞かないといけないケースもありえます。
今回の実例ではこのように事務所内が忙しいケースではなくて、70番コスチューム用意と指示を受けた直後に別の予約の72番コスチュームお指示を受けた。もしかしたらこのタイミングに何か現場が知らない事情があっていつもはできるけどたまたまミスをした可能性も十分ありえます。
基本的に業務オペレーションは人がミスをする前提で、どう防ぐかで作られますから、普段まぁだいたいできてるけど、たまにミスするのは仕方ないよねみんなでカバーしていこう!という感じです。
最初はそう思っていたら、30~40分毎に発生するコスチューム用意の業務を9割間違えてることがわかりました。観察してみたら、3つ以上の指示はすべて無効になるということでした。
グレー色 という情報で1個
ナンバー5645 という情報で1個
ローター という情報で1個
70番コスチューム という情報で1個
合計4つです。
既にアウトです。情報を忘れたら予約一覧情報で確認するという情報でも1個なのでこれもアウトです。
グレー色、ナンバー5645、まで。情報を忘れたら予約一覧情報で確認するという情報だけで仕事ができるように試みましたが、10分後に下に車が到着するからオプション類を渡してという時点でMAXなため、それが完結するまでは他の仕事は一切指示できないということになりました。
1時間に1本しか予約が入らないお店なら仕事ができますが、一般的な売上以上のお店だと相対的に仕事できないマンになります。
同時に処理できるのは何個まで?
平均が何個なのかはわかりません。
でも、同時に2つまでがMAXだと風俗水商売で仕事をするのは難しいと思います。
デリヘルのスタッフ
約10分後
車(色/グレー色 ナンバー/5645)が到着
ローター
70番のコスチューム
予約No51で使用する(予約一覧見れば誰でも確認できる)
水商売のボーイ
5番テーブル
ファジーネーブル(源氏名アイネが飲む)
カシスソーダ(源氏名ナオミが飲む)
↓↓
注文受けた直後に別の8番テーブルから
カンパリオレンジ(源氏名ソラが飲む)
スカイブルー(源氏名コトネが飲む)
↓↓
オーダー伝票に書くなり、端末に打ち込む
他人の携帯電話番号をいきなり言われても下4ケタなら短時間記憶できるはずです。20分くらい記憶しておいて、その後は忘れても大丈夫です。昨日なにを食べたか覚えてなくても大丈夫です。「予約No51で使用するオプション類を用意したら、予約No30で使用するオプション類を用意して、20分後に媒体更新しなくちゃいけない。」くらいの情報は、20分くらい保持しておいて、この20分の間に他にも複数仕事が発生したらこなせるくらいなら大丈夫です。
月1くらいで一般業界を妄想してみるのが良いかもしれません。
説明した実例は確かに稀ですが、でも近い感じのことはどこのお店でも発生します。
この業界に長くいると自分がデキる人間だと勘違いするようになります。
月1くらいで、「自分が一般業界の、〇〇業種で、〇〇職をしたら今どれだけ活躍できるか?」と妄想してみるのが良いかもしれません。もちろん、方法は何でも構いません。勘違いしたまま成長行動ゼロで、年齢だけ重ねなければきっとなんとかなります。
成長止まる可能性が高くなりますので、一瞬の気持ちよさはすぐに捨てるように努力することをオススメします。